万が一、ロープが切れてしまったらエレベーターは落下するのか…
2021.07.05
皆さんこんにちは。芝テクノです。
今回は、エレベーターの仕組みを紹介いたします!
エレベーターを支えるロープについて
エレベーターの仕組みには、大きく分けて「ロープ式」と「油圧式」があります。
ロープ式は、井戸のようなもので「かご」と「おもり」の重量のバランスをとり上部に取り付けた巻き上げ機で駆動します。
油圧式は、電動ポンプで油圧を制御し、その圧力でかごを上昇させます。油圧式にはかごをジャッキで直接押し上げる直接式と滑車のロープを介して昇降する間接式があります。
エレベーターをつるすロープは、はがねの線を何本も合わせてできています。この頑丈なロープを3~8本使ってエレベーターを支えているため、万が一ロープが切れて1本になっても、満員状態のかごを支えるだけの強度があります。
エレベーターが落下しないための安全対策について
ロープは十分な設計をしているのでめったに切れることはありません!
仮にロープがすべて切れたとしても、映画のワンシーンのように高速で落下することはありません。「非常止め装置」が働き、かごの効果を自動的に停止させます。「非常止め装置」は異常を感知すると楔がレールをつかみ、大きなショックを与えず停止させる仕組みになっています。
それでもエレベーターがずるずると降下してしまう場合に備えて、床面への衝突時のショックを和らげる「衝撃緩衝器」が設置されています。また、降下に限らず、最上階の非常スイッチを通過してしまった場合にも、天井面に「衝撃緩衝器」が取り付けられています。
このように、念には念を入れて、何重にも安全性を確保しているのです。
万が一、エレベーターで異常が発生したら
緊急時のインターホンで救助を要請してください。携帯電話で連絡する手段もありますが、建物名やエレベーターの場所などの情報を正確に伝える必要があり、時間がかかってしまう恐れがあります。インターホンはつながると同時に「どの建物のどこのエレベーターからの連絡なのか」がわかる仕組みになっています。
また、エレベーターに閉じ込められても絶対にドアをこじ開けようとしないでください。かごの外へ出ようとするのは非常に危険な行為です。